お世話になっているショップ、エブ&フロー様の8周年記念の企画として
ワイルドギャンブラー様とツキジグのコラボ商品作成に参加させていただきましたので
作成の様子を簡単にアップ致します。
ワイルドギャンブラー様のダイナ200gをツキジグのオリジナルカラーで
作成する企画で自分は塗装と仕上げ担当という事で任されました。
ダイナ200gの鉛ブランクが到着!
ハンドメイドジグではありえないような精度、表面処理でうっとりします(^^♪
一般的な工場生産のジグはラバーキャストマシンと呼ばれる遠心法による鋳造技術で
鋳造でありがちな引け巣と呼ばれる金属表面の粗さ(クレーターみたいな物)が
少ないのが特徴と、一度の鋳造で数本作れる生産性のメリットがあります。
一方で自分みたいな個人ビルダーは一本一本耐熱シリコンに流し込む方法なので
引け巣などは当然のように発生し研磨、表面処理(パテ埋め)にかなり時間を費やします💦
ツキジグの半分はパテで出来ています(笑)
冗談ですよ(^^♪
精度の良い鉛ブランクだとしても下処理は必要なので
サフを吹き、研いで表面処理を行います。
そして下地塗装としてシルバーを吹きます。
お次はホログラム
ホログラム貼り工程でも工場生産品との差が出ます💦
例外はあると思いますが、一般的な工場生産のジグのホログラムは熱転写ホログラムを
採用し、ホットスタンプ機と呼ばれる専用の機械で熱によるホログラム転写を
行っております。
メリットは早い、コスト面、ホログラムの段差の少なさ、ある程度の曲面にも対応できる
などがあります。
まぁ当然、自分にはそんな技術も設備もないのでいつも通りシールタイプの
ホログラムを貼ります。
中には個人ビルダーで工夫して熱転写ホログラムを使われている方も多いので、自分の
今後の課題ですね。
ホログラム貼りとグロー用の下地ホワイト塗装が完了
ちょうどツキジグの他のモデルと同時進行で作業していたので約100本!
ホロが貼り終わったら、ホロの境目をクリアーとシルバーで目立ちにくくします。
ここまでくれば後は塗装作業!
ズラズラ載せていきます。
久しぶりのラップ塗装、この後にクリアイエロー、レッド、ブラウンなどで
色に深みを付けていきます。
クマノミカラー用にオールグローを吹いた後のマスキング処理
ムロアジカラーは……
特にツキジグオリジナルカラーでは無いのですが、注文があったので!
オールグローベースに網掛けして
ピンクに塗り!
エッジにパープルを吹けば松原グローⅡの出来上がり(^^)/
松原グローⅠの光り具合チェック!
相変わらずキモイですね。
さて塗装が終わったら目のシールを貼っていきます。
シールはあらかじめ純正品が用意されていたので簡単です。
ちなみに鉛ブランクも目玉シールもパッケージも50本分ぴったりで送られてきました!
まぁあれです…失敗するなよ!って奴ですね💦
塗装している時は何も思わなかったのですが
目のシールを貼った瞬間に見慣れない感が押し寄せてきます。
やはり目の形や色はブランドやメーカーの認識として大きな要因ですね。
このボディカラーだと目の色ともマッチしますね。
お次はコーティング
特に写真はありません、、いつも通り2液ウレタンを吹き付けていきます。
気を付ける点といえば、始めから厚塗りしない事ぐらいですね。
コーティングも終わり、アイ付近のコーティング溜まりを除いたら
いよいよ最終工程
っといってもパッケージングですけどね。
あらかじめ用意されていたパッケージに、ジグの向きに注意しながら進めていきます。
ところで、ジグに限らず釣具店に並ぶ多くのルアーは左頭の向きにパッケージングされてい
るのをご存じでしたか?
自分が釣具店で見た中では約8割ぐらいは左頭の向きだと思います。
これが左頭の向き!
そしてこれが右頭の向き!
左頭の方が何故かしっくりきませんか?(どっちも気にならないかな?)
ルアーという物は魚をイミテートさせたデザインがほとんどで、魚は頭を左向きに
置くことが定番となっております。
これには諸説あるみたいで、
魚図鑑を製作した人が左頭で魚を描いたとか…
古来より左に尊きを重んじる日本の風習とか…
何にせよ頭が左向きの方が馴染みがあるのは間違いないと思います。
逆に右頭でパッケージングされているルアーなどは敢えて違和感を持ってもらい
消費者を引き付ける狙いがあるかもしれませんね! 知らんけど…
少し話しが脱線しましたが、これにてワイルドギャンブラー様との
コラボジグ完成 (^^)/
普段、他メーカーのジグを触る事のない自分にとっては形状や品質のクオリティ
など刺激になる事が多く、貴重な体験をさせてもらいました。
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