はいっ!
相変わらず変な物作っています。
木製のジグです。
一般的なメタルジグは鉛で出来ており、その比重の大きさから
くる重量を活かして素早く海底まで落とし、巻き上げて使うルアーです。
中には鉛よりも比重の大きいタングステンを使用し、高比重、コンパクトを
売りにしたメタルジグも人気がありますね。
一方で鉛よりも比重の小さいアルミや鉄などを使用したメタルジグもあり
その最大のメリットは圧倒的な浮遊感、フォールの遅さです。
ボディの大きさに対して重量が軽い為、大型のベイトを捕食し、かつ早いフォールには
反応の悪い時などはアルミジグの独壇場になる事もあるとか!
参考までにメタルジグでよく使われる金属の比重は
タングステン 19.3
鉛 11.35
鉄 7.87
アルミ 2.69
となっております。
実際、日本海の青物狙いのジギングではアルミジグの出番も多いみたいですね。
自分も浅場のドテラ流しなどではある程度の大きさで軽量のジグの
必要性を感じていました。
そんな理由から作ってみましたウッドジグ
当然ウッドのみでは浮いてしまうので鉛のウエイトを仕込んだ
鉛とウッドのコンポジットジグです。
「重力と浮力を支配せよ!」
という、それっぽいコンセプトで(笑)
同じボディサイズで重量違いのタイプを3本作っていきます。
ベースとなるウッドは、以前プラグ作りで使用した厚さ10㎜のヒノキの端材を使用
厚紙でテンプレートを用意
全長 175㎜ 最大幅 25㎜にて作成します
完成時に動きの検証がしやすいように前後左右対称のオーソドックスな
形状にて
ナイフやペーパーなどを使い形を仕上げ
ウエイトホールを削っていきます
ウエイトホールの大きさ違いを3本
ウエイトホールの体積から鉛の重量を計算すると
ウエイトが各 約120g 約155g 約180g 程度と予想されます。
これにプラスしボディのウッド重量約10~15gや下処理剤、塗料、コーティング剤の
数グラムが追加されます。
アイはこんな感じで作成
前後分離式ですが鉛で固める為、抜ける事はないと思います。
さていよいよウエイトホールに溶けた鉛を注ぎます。
綺麗に注げるのか? ウッドが焼けるのか? 全く予想出来ず
しっかりとクランプで固定
鉛を溶かして
いざ!
問題無く流れ込んでくれました👍
3本とも無事完了
鉛表面を研磨し
ウッドも含め全体の形状を削りだしていきます。
ジグっぽい形になってきましたね。
ウッド固めの為、中粘度のセルロースに10回程ドブ漬け
程よくセルロース皮膜が形成
その後、パテ盛り→パテ研ぎ→サフ拭き→サフ研ぎ
を2回行い表面を整えていきます。
ここまで来るとウッドの面影はなくなり「メタルジグ」っぽく
なります。
後はいつものジグ作りと同じ作業です。
ホロ貼り
塗装!
過去に実績のあるカラーリングで塗っていきます。
10数回ウレタンコーティングを施して完成!
重量は各 147g 166g 186gとなりました。
混合密度の計算が合っていれば
147gの比重 約3.8
166gの比重 約4.6
186gの比重 約5.3
アルミジグより比重が大きく、鉄ジグより小さい比重となります。
今回は自分なりの考えがいろいろ詰まったジグとなりました。
後は実際にフィールドで使ってみて修正やバージョン違いを再作するかも
しれないし、またはボツとなり徒労に終わるかもしれません。
ただ無駄に終わったとしてもいいんです!
「無駄な事こそ面白い!」
さぁ釣るぜ!
休憩時間の遊び!
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