今やツキジグシリーズの中でも定番モデルとなったロング220g
その誕生の秘話ってほどでもありませんがお話したいと思います。
実はロング220gは作成当時、失敗作でした!(自分の中では)
誕生は2014年頃だったと思います。それまでツキジグのラインナップとしては
スロー185g スローJr155gのコンパクトな2モデルや150g以下の軽いモデル
のみでしたが、それなりに平均的な釣果は出せていたように思います。
ある時、福井の敦賀釣行の際に強風のドテラ流しで、どんどんラインが流れ
スロー185gを使っていた自分は、なかなか釣り辛い体験をし
「もう少しシャープで潮抜けの良いモデルでも作ろうか…」と思い作成に
取り掛かりいつも通りにバルサでマスターを作り、鋳造してみると重量は約260g
当時の自分の中では260gはかなりの重量に感じ、これでは使えないと思い
260gのジグを研磨し220gまでシェイプアップ。のちにこれがロング220g
の原型となります。
完成した220gを持って意気揚々と敦賀釣行にリベンジ
ジグ投入直後はヒラヒラヒラと海中に沈んでいき、フォール姿勢は申し分
なさそうだが、強めのジグアクション時の動きや、超早引きでのスイミング姿勢に
於いて納得のいかない部分が見つかり、もう少しフォールを抑えてでも
ナチュラルなスイミングが課題となりました。
その頃の自分の釣り方としては、ただ巻きからのアクション変化で間を作る
釣り方を多用していたのでただ巻き時のスイミング姿勢にはそれなりのこだわり
を持っていました。
そして220gを更に研磨しシャープさを出し、ヘッドでうまく水圧を分散させる形状に
変更し出来上がったのが今のロング190gとなります。
その後、先に作った220gはボツ作品として使用する機会はありませんでしたが
友人が「タチウオに良いのでは?」と助言してくれ、伊勢湾のタチウオ釣行の際に
使用したら、うまくワンピッチとのアクションにマッチし結果を残せ
220gは自分の中ではタチウオ専用モデルの位置づけとなりました。
時は流れ、友人の松原さんが「スロー185gより少し長めでフォールがよく効くモデルって
作れる?」と依頼があった時に、220gを紹介し、その時も「青物には向かないかもね?」
と説明した上で使ってもらった所、松原さんの釣り方(ほんの一瞬だけ間を作るピッチ)
にベストマッチしヒラマサやマハタ、ブリなど連発してくれ見事220gを開花させてくれ
現在に至ります。
マハタ ロング220g 釣り人 松原さん
クエ ロング220g 釣り人 エノさん
自分が苦手と思っているジグでも、ほんの少しだけ釣り方を変えると思わぬ発見が
あるかもしれませんね(^_-)-☆
それでは良い釣りを!
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