今さらな感じもしますが自分なりのメタルジグの作成方法です。
もし自分で作ってみたい方の参考になれば幸いです。
イメージが掴みやすいように写真多めです
それでは作っていきます!
まずはメタルジグ形状の元となるマスター作成
マスターにはバルサ材を使用
やわらかく加工しやすいのが特徴です。
小刀等を使っておおまかに削っていきます
超適当ですがこんな感じ
ペーパーの180番から400番で形状を仕上げていきます。
完成型のイメージとしてはスロー185とJr155の中間的な感じを目指します。
目標170gぐらい
バランスはセンターからややフロント気味の重心
ペーパーによる磨きが終わったらアイの取り付け
ドライバーの芯とペンチを使いアイを作ります。1.6mmステンレスワイヤー使用
ボディ前後にアイを差し込んで
※この工程でアイを適当に作ると後の鋳造工程でジグを量産する時にかなりめんどくさい事
になるので同じアイを作れるようにしておきましょう!
バルサの木目を無くす目的と、ある程度の強度確保の為にセルロースに4~5回ほど
ドブ漬けします。
(木工ニスでもエポキシでも何でも良いと思います)
ドブ漬けが終わり一見滑らかに見える表面もまだまだ木目の筋が残っているので
サフ吹き→サフ研ぎを(800番ペーパーぐらい)2~3回繰り返し表面を整えます。
サフ吹きと研ぎを繰り返し4回目の状態です
とりあえずこのぐらいでOKかな!(この後に最後の研ぎを行います)
これでマスターは完成
次はシリコン型作成!
ブロックと油粘土を用意
位置決めをして
マスターを埋めやすいように少し粘土を削り
マスターの埋め込み
※マスターと粘土の境目はヘラ等を使って隙間が無いように処理しましょう
ブロックで囲い粘土に窪みを入れます
次はシリコンの注ぎ込み
耐熱シリコン 旭化成ワッカーシリコン 4470
今回使用の硬化剤は速硬化ですが標準硬化タイプをおすすめします。
速硬化タイプは3~4時間で硬化しますが硬化剤を混ぜている時点からシリコンが
固まりだすので扱いが難しいです。
主剤:硬化剤は100:4の割合
今回のジグの大きさであれば主剤150g(硬化剤6g)あれば十分です。
一気にシリコンを流し込むと気泡が残ってしまうので少しづつ
このぐらいまで流し込んだら1~2分程度放置し気泡が抜けるのを待ってから
残りのシリコンを流し込みます。
すべて流し込んだら4時間ほど放置しシリコンを固めます。
完全にシリコンが固まったら裏返して
粘土を剥がしていきます
粘土を綺麗に取ります。
※この工程でマスターは取り出さない方が良いです(シリコンの出来を見たくなる気持ちは十分わかりますが)
これで片面のシリコン型完成!
次にもう片面を流し込む前にシリコンに剥離剤を塗っておきます。
自分はシマノのグリスを使用
剥離剤の代わりになればワセリンでも何でもOK
グリスを均一に塗り
シリコンを流し込みます
4時間ほど硬化を待って
慎重に剥がして
こんな感じ 気泡が結構ありますね💦
鉛の注ぎ口(湯口)と空気抜きをマーキングして
カッターなどで切り取ります
※湯口や空気抜きの穴を細くし過ぎるとうまく鉛が流し込めなくなりますので
ある程度太目の方が良いかと
これでシリコン型の完成!
次はいよいよ鋳造工程、塗装、コーティング
その2へ続く
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