いよいよ鋳造工程に入ります
鉛のインゴットを用意、このインゴットで2㎏
コンロを点火し
しばらくすると鉛が溶けていきます(鉛の融点は約327度)
※有毒ガスを発生するので防毒マスクを着用
鉛をきれいに流し込むためにシリコン表面にベビーパウダーを塗り
アイをセット
※自分のジグのアイは前後分離タイプです。
カエシを付ける事で今まで一度も抜けた事はありません。
溶けた鉛を慎重に流し込んでいきます
※鉛を注ぎきる前に湯口付近で固まってしまう場合の原因としては
・溶かした鉛の温度が低い
・湯口か空気抜きの穴が細い
が多いです
しっかり注ぎ終えたら鉛が固まるまで2分ほど待ち
火傷に注意しながらオープン!
5本ほど鋳造していきます
余分なバリをニッパーでカットし重量確認 165g
予想より少し軽めですがまぁ良いでしょう!
金属ヤスリの粗目、細目などを使ってエッジ付近の細かいバリ取り
バリ取りが終わったら荒磨き 3Mスコッチブライトを使用
※この工程はジグ表面のパウダー除去も兼ねてますので行った方が良いと思います
(パウダーが残っていると後の塗装やホロが剥がれやすくなります)
大きい傷や窪みはパテで埋め
サフを吹き小さい傷埋め
サフ吹き後に軽く800番ぐらいのペーパーで磨き表面を整えます
次に下地の塗装
口径0.5mmのエアブラシを使用
下地としシルバーを吹きます
次はホログラム貼り
ズラズラと写真だけ載せましたが
自分の場合 ジグの大きさより少し小さめのホログラムシールをあらかじめ
切り出しておきます。
※ジグの大きさとピッタリに切り出すとエッジ部分のホロが後の塗料によって
浮いたりするのであえて少し小さめです。
ジグが動かないように台座にセットし慎重にホロを貼ります。
曲面が多いジグだとホロのシワが出やすいのでホロ貼る向き等に気を使います。
無事にシワも出来ずにホロ貼り完了!
次は塗装!
塗装前には密着剤を吹き付けておきましょう
まずは貼ったホロの段差を少なくする為にジグのエッジ付近にクリアーを
3回程吹き
※しっかり段差を埋めるならもっと吹いて、更にペーパー掛けた方が良いです
ホロの境目を目立ちにくくする為にエッジ付近にシルバー吹き
やっと今からカラーリング
使用塗料はこんな感じ
5本共違うカラーにしてみます
まずはジグの背中となる部分にクリアブラックを吹き
その上に各カラーを吹いていきます。
左からクリアパープル、クリアブルー、クリアグリーン、クリアイエロー、クリアレッド
最初にクリアブラックを吹く事によって、その後に吹くカラーに陰影や深みが出て
自分は好きです。
塗料が乾いたら次は目
アルミテープで目を作り、墨入れ、ハイライト(白点ね)を入れ完成!
次はいよいよ最終工程のコーティング
口径1.0ぐらいの安いエアブラシと2液ウレタンを2種類
※2液ウレタンはマルチトップクリアーQR(赤い缶)の1種類で十分ですが
なんとなくですが仕上げ付近では緑の缶の方が艶が出るような、気のせいのような…
コーティングを吹き付けながら写真が撮れなかったので文章だけの説明ですが
コーティング前に密着剤を吹く
↓
2液ウレタン吹き
を10~15回ぐらい繰り返しです。
※1~4回目ぐらいは軽めに吹くぐらいで大丈夫です。完成を焦って最初から厚く
吹いてしまうと
リフティング(下地塗料の縮み現象)が起こります。
厚吹き以外にもウレタンの薄め液のシンナーの影響でリフティングが起こる事もありますので自分の場合は
1~4回 薄く吹く
5~10回 徐々に厚め
10回~ シンナーを混ぜて吹く
って感じでコーティングを重ねていきます。
※自分は2液ウレタンを使用していますが1液ウレタンのドブ漬けでも大丈夫だと思います。
ただドブ漬けの場合だと色流れのリスクがあるのでドブ漬けの場合でも
最初はウレタンスプレーを軽く吹いておいた方が良いと思います。
今回のジグは合計12回コーティング行いました。
最後にアイ周りのコーティングを切り取って完成
よく見れば荒い箇所もありますが今回紹介した工程でこの程度までは作れます。
下処理や塗装処理の工程を増やせばもっとキレイに作ることも可能ですし
魚を釣るだけならもっと簡略化しても十分釣れます。
おまけ
分離式のアイの抜けが心配な方へ 耐加重テストを行ってみました。
20㎏ダンベルとバリバス130lbリーダーを使い
ダンベルをぶら下げてみます。
下の紫がテストで使用したジグ
アイの変形、伸びなどはありませんね
後は釣るだけ!!
それでは(*^▽^*)
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